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人生の終わり

人生の終わりについて考えたことありますか?

1度や2度あると思います。



少し前、葬儀屋さんで働く友人に会いました。
※最近だと、セレモニースタッフと言うみたいですね。


彼は仕事上、何人ものお別れに携わり、
これまでに3,000件以上は立ち会ってきたと言います。

人との別れ。これは私ほどの年代(30代)の人は、
自分や親戚の高齢者の場面でしか経験しません。


彼は仕事上多くの経験をし、ご家族と3〜4日を過ごしていると、物語が見えてくると言います。




日本では一般的に、葬儀式を終えると故人は荼毘に付されます。

荼毘とは…

荼毗(だび)とも書かれ パーリ語で「jhpeta」サンスクリット語で「dhyāpayati」と言う
燃やす・火葬と言う意味の言葉の音から取ったとされています。


お釈迦さまが入滅(にゅうめつ お亡くなりになった)した際に香料の薪により火葬を行ったことで、仏教では火葬おが正式な葬儀の方法となり火葬の事を「荼毘に付す」と言うことになったのです。

仏教用語ということからも分かる様に、元々は仏教徒にのみ用いられた言葉で、
他の宗派の人が火葬されても「荼毘に付す」とは言いません。

言葉自体は、仏教伝来と共に日本へ伝わってきています。


ニュース・報道では、言葉や文字にするにも火葬では、あまりにダイレクトすぎて、
「荼毘に付されました。」と言っているんですね。

さて、
友人の話では、荼毘に付され姿を変えられて
ご自宅へと戻り、そして、祭壇へと安置をし、飾り付けのお手伝い・説明等をしたら一旦役目は終了とのこと。

彼が見届けるのはここまでなのですが、
そこに行き着くまで、さまざな段階がある訳です。


  1. 葬儀社への依頼

自宅、病院、老人ホームから電話で葬儀の依頼連絡がある。病院や老人ホームの場合はお迎えに上がる時間を決める。


ご連絡を頂くと多くの方は深く悲しんでおり、沈んだ声で話される。その為、ご依頼人の声を聞き漏らすまいと、友人も他スタッフ皆さんも真剣に対応に当たるらしい。
気持ちを察して、丁寧に対応する友人の姿が思い浮かびます。
彼はセレモニーの仕事に誇りを持っています。


それでも、依頼者の中には出前を注文する感覚で、
「あの〜、葬儀屋さん?今ねぇ、◯◯にいんだけどさぁ、何時にこれる?あ、それとねー。」と、軽いノリで連絡される方がいるそうで、
そんな時は、お迎えに上がる前から故人が、なんだか気の毒になると言っていました。
その他、この時点でお金の話から入る方もいらっしゃるとかで。。

そこまで現金になるものですか…。


2. 故人様のお迎え

施設にストレッチャー付きの寝台車でお迎えに上がる。
到着したらご連絡。
故人、ご家族を待つ。


この待つ時間、連絡して5〜10分程はかかる。
病室等にいる故人やご家族に対して、施設側もさっさと送り出しを済まそうなんて出来ないだろう。なんといっても、まだ数時間前に息をし、脳や心臓が働いていた同じ人間を送り出すのである。


モノではないのである。


しかし、

もう慣れすぎたのか、
激務で頭がおかしくなり、大事な心を失ったのか、もしくは割り切っているのか知らないが、
あまりに冷淡かつ、雑に故人の身を扱い、業務的に済まそうとする者がおり、
故人に息がまだあった頃、あんたらは一体どんな対応してるんだ‼︎と思うらしい。

あなたの大切な人が、もしそんな風にされたらどうおもいますか?

続くのであった。